建築の新しいムーブメントを捉えた、フォト&デジタルアートの3シリーズ、「アーキグラフ」「TWA」「GUG+0」。ニューヨーク、東京、バルセロナ、ブエノスアイレス、モンテビデオで撮影。
「GUG +0」はニューヨークのグッゲンハイム ミュージアムの6つのイメージで構成している。このシリーズは、1996年に撮った、アナログフィルムの3作と、後、光とシェープをデジタル処理した3作品を加えて、完成した。このアナログ・デジタルハイブリッドの構成が、このシリーズのタイトルになっている。
このミュージアムは、建築のいわゆるモダンムーブメントのマスターピースのひとつで、何よりも、流れるようなシェープと、光の洗練された使い方で、他の建築と一線を画している。ディストルション(ねじれの表現)は、僕自身のこのミュージアムの中での経験を表現することを可能にすると同時に、見る人それぞれに、自由な連想をさせることに成功していると考える。
パラシオ ラピドの三部作は、「アーキグラフィア」 ―1930年から1955年の間に建てられた、モンテヴィデオのモダン建築を代表する建物の写真連作― の一部である。これは、パラシオ ラピドという、エクスプレッショニズム(表現主義)に代表される前衛建築の影響を多大に受けた建物を撮っている。デジタルリタッチを施し、三部作に落としアレンジしなおした形になっている。尚、この「三部作」という形態は、シカゴ派の建築に使われている3つのパーツからなる構造(土台・中心部・天井部)をアイロニックに表現している。
ダニエル・マチャド  1996~2002年
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