判型: 235 × 205 mm
頁数: 72頁、掲載作品54点
製本: ハードカバー
発行年: 2021年
言語: 日本語・英語・スペイン語
出版社: 冬青社
印刷: 凸版印刷株式会社
ISBN: 978-4-88773-199-8
価格:税抜3,500
Book Size: 235 × 205 mm
Pages: 72 pages, 54 images (8 B&W, 46 color)
Binding: Hardcover
Languages: Japanese/English/Spanish
Publisher:  Tosei-sha
Printer: Toppan Printing Co. Ltd.
 ISBN: 978-4-88773-199-8
 Price- USD 25
地球の裏側にある小国の、 ある男と家を写した写真集。 思い出を閉じ込め、自らを「幽閉した男は彼自身であり続けながら、
別の生き物になる。 モノクロのフラッシュバックから始まり、 その家の唯一の生存者である彼の現在を映しだす。 
現在、 過去、 未来をつなぎ、 思い出とは、生きるとは、希望とは何か、ということを問いかける、 普遍的なストーリー。


 「過去の栄光の記憶を留める屋敷の中に自らを封じ込め続ける男。窓からの彼の眼に映る外の現在は、破滅の予兆の風景でしかないのだろうか。室内に散乱する玩具と同衾する男の快楽を見よ。」 土田ヒロミ (写真家)

「ゆるやかに没落していく小国の隙間で、朽ちかけながらひっそりと発酵する暮らし。一族の生きてきた証は邸宅の隅々に息づき、歴史に取り残された男の姿は鉢植えの植物に重なる。 彼を名付け親とする、したたかに生きる写真家は、その乾いた根元に僅かな命の水を注いだ。」    住吉千絵 (アートプロデューサー/RealTokyoディレクター) 

2001-2007年に撮影されたこの写真シリーズの主役は、むろん自分で自分を「幽閉」してしまった中年男である。だがそれ以上に、荒廃しつつも奇妙な華やぎを残した屋敷の部屋のたたずまいに魅力がある。古色蒼然とした家具が並び、崩れかけた壁には家族の古い写真が額に入れて飾られ、机の上に積み上げられた本には埃がかぶっている。かと思うと、部屋にはまったくそぐわないポップな人形が飾られていたりして、微妙に歪んだ磁場が生じているのだ。マチャドは撮影当時、ウォーカー・エヴァンズの『アメリカン・フォトグラフス』(1938)に強い影響を受けていたという。たしかに部屋の家具や調度品を、即物的に、あくまでも客観的に捉える視線はエヴァンズと共通している。だが、その眼差しが不吉な死の匂いが浸透した部屋とその住人に注がれると、ラテン・アメリカ特有の「魔術的リアリズム」に転化してしまうのが面白い。閉塞感が漂い、非日常的な状況が日常化しつつあるコロナ禍の現在の空気感にも、通じるものがありそうだ。飯沢耕太郎 写真の評論家。本の写真の評論家。/ Artscape

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